肥満症

肥満と肥満症の違い
肥満は体に脂肪が蓄積している状態ですが、病気ではありません。一方、肥満症は治療を必要とする病気です。
肥満とは
肥満の定義は「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI=体重[kg]/身長[m]×身長[m])≧25のもの」です。
健康診断の結果を見ると身長や体重の後にBMIという項目があると思いますが、このBMIが25以上なら肥満ということになります。
しかし、この定義には「ただし、肥満(BMI≧25)は、医学的に減量を要する状態とは限らない。」という注意書きもあるので、肥満に当てはまったとしても問題のない場合もあります。 これは、BMIが身長と体重のみから算出するためだと思います。
筋肉、脂肪、骨など、体重を決定する要素が区別されていないため、筋肉量の多いボディビルダーはBMIが25を超えてしまうことは十分にあり得ます。しかしボディビルダーに脂肪はほとんどついていませんね。この場合は「脂肪組織に過剰に蓄積していない」でしょうから、減量は必要ないということでしょう。
では、問題がある場合はどうなるかというと、「肥満症」という病気と診断され治療の対象となります。
肥満症とは
肥満症の定義は「肥満症とは肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい、疾患単位として取り扱う」とあります。
肥満症の診断
肥満と判定されたもの(BMI≧25)のうち、以下のいずれかの条件を満たすもの
1)肥満に起因ないし、減量を要する(減量により改善する、または進展が防止される)健康障害を有するもの
2)健康障害を伴いやすい高リスク肥満
肥満に起因ないし、減量を要する(減量により改善する、または進展が防止される)健康障害
1 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など) 2 脂質異常症 3 高血圧 4 高尿酸血症・痛風 5 冠動脈疾患:狭心症・心筋梗 6 脳梗塞:脳血栓症・一過性虚血発作 7 非アルコール性脂肪性肝疾患 8 月経異常・不妊 9 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群 10 運動器疾患:変形性関節症(膝・股関節)・変形性脊椎症、手指の変形性関節症 11 肥満関連腎臓病
健康障害を伴いやすい高リスク肥満
ウエスト周囲長のスクリーニングにより内臓脂肪蓄積を疑われ、腹部CT検査によって確定診断された内臓脂肪型肥満
健診などで腹囲が基準値を超えていたので、CTで精密検査したら内臓脂肪の面積が100平方センチメートル以上あることが確認された。という場合は内臓脂肪型肥満が確定し、肥満症と診断されるということです。
肥満症の治療
食事療法 肥満症治療の基本療法です。脂肪量(特に内臓脂肪)を減少させ、肥満に伴う健康障害の改善を目的として食事療法が行われます。 摂取エネルギーを制限することにより、蓄積した体脂肪をエネルギーとして消費するという内容のようです。
運動療法 運動療法単体でもHDLコレステロールや血中インスリン、血圧などの改善が期待できるほか、糖尿病の予防効果が期待できます。 食事療法との併用により減量した体重の維持をすることで血圧、血糖や血清脂質の検査数値の改善するようです。
運動による突然死や急性心筋梗塞の可能性が高くはないが存在するということで、既往や現在の健康障害の状態、体重などを考慮し、運動中の事故を防ぐ配慮が必要です。
行動療法 肥満症治療においては行動療法も有用とされています。 内容としては、肥満に結びつくような行動の「くせ」や、自身の行動に対しての認識の「ずれ」を明らかにし、問題となっている行動を修正していくという内容のようです。
例えばの話ですが、「食べていないのに太る」という悩みを持つ方がいます。この方に朝起きてから寝るまでに食べたもの・飲んだものを全て書き出してもらったところ、実は間食が多かったり、甘い飲み物をたくさん飲んでいる、ということがわかりましたという場合を考えます。
このとき、本人はあまり食べていないという認識でしたが、実はエネルギーの摂り過ぎになるような行動をとっていたということになります。そこで、間食や甘い物をやめるような目標を立てて問題行動の修正をしていくという感じだと思います。
薬物療法 食事・運動・行動療法を行っても減量ができない、あるいは合併症の改善が無い場合に行われるようです。 食欲を抑制する薬や栄養素の吸収を阻害する薬、エネルギー消費を高める薬などが使用されます。
外科療法 高度の肥満の人で、内科的治療を行ったが効果が得られなかったという場合に適用されるようです。 ・胃を小さくして食事摂取量を減らす ・栄養素を吸収する小腸を回避する経路を作り、栄養素の吸収効率を下げる
という方法論のようです。
参照
脂質異常症 その2
脂質異常症の治療
LDLコレステロール値を基準とした治療目標値が設定され、食事療法と運動療法から取り組みます。それでも効果が無い場合に薬物療法が開始されるようです。
食事療法

主に高LDLコレステロール血症と高中性脂肪血症に有効のようです。また、中性脂肪が減少すればHDLコレステロール値の増加が期待できるので、間接的に低HDLコレステロール血症にも効果があるのだと思います。
例えば以下のようなことが食事療法の内容となります。
食べ過ぎを防ぐ 自分に合ったカロリーを摂取する。推定エネルギー必要量などを参考にする。
油の摂り過ぎを防ぐ 脂肪の摂り過ぎはカロリーの摂り過ぎに繋がりやすいため。
魚料理を多めにする 食べ物に含まれる脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。 飽和脂肪酸はLDLコレステロールを増やし、不飽和脂肪酸はLDLコレステロールを下げる働きがあります。飽和脂肪酸は肉に多く、不飽和脂肪酸は植物油や魚の油に多く含まれます。また、魚の油は中性脂肪を低下させる働きがあります。
ですから、肉より魚料理を多めにすることでLDLコレステロールと中性脂肪の低下を期待できます。
コレステロールの摂取量を抑える 摂取量を減らしても血中コレステロール値が低下するという証拠が十分でないということから、『日本人の食事摂取基準(2015年版)』ではコレステロールの摂取基準が無くなりました。
しかし、これは健常者の場合の話で、高LDLコレステロール血症患者にも当てはまるわけではないそうです。ですので、LDLコレステロールが高い人はやはりコレステロールの摂取を抑えたほうが良いとされています。
ただ、コレステロールの摂取制限を行った場合に、LDLコレステロールが低下する人と低下しにくい人がいるという個人差もあるようです。それでも、コレステロールの摂取制限が効果があるかを自分で確かめる意味でもコレステロールの摂取制限することは必要なのだと考えられます。
また、コレステロールの多い食品は飽和脂肪酸も含んでいることが多く、飽和脂肪酸はLDLコレステロールを上昇させるので、やはりコレステロールの多い食品は控えたほうが良いと思われます。
アルコールの制限
アルコールの摂り過ぎは肝臓での中性脂肪の過剰合成を引き起こします。ですから、中性脂肪値を下げようと思えばアルコールの摂取は制限したほうがよいと考えられます。
高LDLコレステロール血症の場合でもカロリーの摂り過ぎに繋がりやすいアルコールは制限するほうがよいようです。
運動療法

運動による中性脂肪の減少、HDLコレステロールの増加を目的として行われるようです。
種類
運動の種類としては歩行(ウォーキング)、ジョギング、ラジオ体操、水泳(水中歩行)などの全身の筋肉を使う運動がいいそうです。
強度
息切れしない程度の運動が目安。最初は軽い運動から始め、徐々に強度を増していき、目安の強度で運動できるようになればよいようです。
頻度
1日30分程度、週3~4回以上行うことが勧められています。
運動を始める前に
脂質異常症の方はすでに心血管系の障害を潜在的に持っている可能性があり、運動を始める前に医師にどの程度の運動をしてもよいかを確認したほうがよいそうです。
薬物療法

肝臓でのコレステロール合成を抑える薬、コレステロールを減量とする胆汁酸を排出させコレステロールの消費を促す薬、肝臓でのLDLコレステロールの代謝を促す薬などが使用されるようです。
食事療法と運動療法に取り組むことで、摂取カロリーの適正化や適度な運動により体重は適正体重に近づいていくと思います。これは、脂質異常症だけでなく糖尿病や高血圧にも改善が期待できますし、肥満がある場合は内臓脂肪の減少にも効果があるため、メタボリックシンドロームの解消に役立つと考えられます。
参照
池上博司・楽木宏実編,2011,『脂質異常症・肥満~動脈硬化~(予防とつきあい方シリーズ)』荻原俊男監修,メディカルレビュー社.
脂質異常症 その1

脂質異常症とは
血液中の脂質の値が基準値から外れた状態です。
どの項目も動脈硬化を進行させてしまうため、脂質異常症であることは動脈硬化を原因とする病気になりやすい状態といえます。したがって、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高い状態になっているということになります。
脂質異常症の検査項目
HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、Non-HDLコレステロールの4つあります。
HDLコレステロール 血管壁から過剰なコレステロールを回収し肝臓に戻します。 この働きが動脈硬化の進行を抑制するため善玉コレステロールと呼ばれます。ですので、この項目だけは基準値より低いことが診断基準になっています。
LDLコレステロール 体の必要な個所にコレステロールを運ぶ役割を持つが、過剰に存在すると血管壁にコレステロールを蓄積させてしまいます。これが動脈硬化を進行させてしまうため悪玉コレステロールと呼ばれます。
中性脂肪 肉や魚、食用油などの食品中の脂質や体脂肪の大部分を占める物質で、一般的に「脂肪」といえば中性脂肪のことを指すことが多いです。 血中濃度が高くなるとHDLコレステロールが減少したりLDLコレステロールが増加するため間接的に動脈硬化を進行させるほか、LDLコレステロールほどではないが中性脂肪自体にも動脈硬化を進行させてしまう働きがあります。
また、中性脂肪値が500mg/dl以上であるような高中性脂肪血症では急性膵炎のリスクが高まるそうです。
Non-HDLコレステロール
総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いたもの。血液中にはLDLコレステロール以外にも動脈硬化を促進してしまうものがあります。
そこで、動脈硬化を抑制する働きのあるHDLコレステロール以外の数値を算出することで、動脈硬化のリスクを総合的に管理するということのようです。
脂質異常症の診断基準

| LDLコレステロール | 140mg/dl以上 | 高LDLコレステロール血症 |
| 129~139mg/dl | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
| HDLコレステロール | 40mg/dl未満 | 低HDLコレステロール血症 |
| 中性脂肪 | 150mg/dl以上 | 高中性脂肪血症 |
| Non-HDLコレステロール | 170mg/dl以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
| 150~169mg/dl | 境界域高non-HDLコレステロール血症 |
脂質異常症の原因
脂質異常症にはいくつかのタイプの原因があるようです。
食生活や環境 過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなど。
遺伝的要因 このタイプは「家族性高コレステロール血症」と呼ばれ、遺伝性でないものに比べLDLコレステロール値が著しく高く、動脈硬化が進行してしまいやすいといわれています。
病気や薬などの影響 ホルモンの分泌異常、糖尿病や腎臓病、ステロイドホルモンなどの薬など。
脂質異常症 その2に続く
参照
池上博司・楽木宏実編,2011,『脂質異常症・肥満~動脈硬化~(予防とつきあい方シリーズ)』荻原俊男監修,メディカルレビュー社.
日本動脈硬化学会,2017,動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版,日本動脈硬化学会.
高血圧

高血圧とは
体を動かしたり寒さを感じたりしたときの一時的な血圧上昇とは違い、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを高血圧症というそうです。
そもそも血圧とは? 血圧とは、心臓から血液を送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。
血液の量や血液の流れやすさ、血管のしなやかさによって血圧は上下します。
心臓が送り出す血液の量が多いと、より大きな力で血液を送り出さなければならないため血圧が上がります。例えば、塩分の摂り過ぎなどで血液中のナトリウムの濃度が上がると、濃度を下げようとして血液中の水分量が増えます。すると心臓が送り出す血液の量が増えるので血圧が上がります。
次に、血液がサラサラした状態とドロドロの状態を比べると、ドロドロの状態の方が流れにくいのでより大きな力で送り出さなければならず、血圧が上がることになります。また、動脈硬化などで血管内部が狭くなってもやはり血液が流れにくくなるので、大きな力で血液を送り出す必要があり、血圧が上がります。
そして、心臓から血液が送られてくるとき、血管がしなやかであれば、強い力が加わっても血管が膨らむことで力を受け流すことができますが、しなやかさを失った血管は膨らむことができず、力をまともに受けてしまうため血圧が上がります。ほかにも、寒い日は体温を逃さないよう血管が収縮しますが、収縮した血管は収縮前と比べるとしなやかさが小さくなるので血圧が上がります。
原因による分類
高血圧は原因によって2種類に分類されます。
二次性高血圧 腎臓の病気や心臓の異常などが原因で高血圧になるというように、原因が特定でき、それがもとで高血圧になるもの。
本態性高血圧 生活習慣や環境、遺伝的な要因で起こり、原因が特定できない高血圧。
日本人の高血圧症の9割が本態性高血圧だそうです。ですから高血圧の方の多くは生活習慣を見直すことで数値の改善が期待できます。
血圧を上げる要因となるもの
1 アルコールの飲みすぎ 2 ストレス 3 肥満 4 運動不足 5 過労 6 老化 7 食生活の乱れ 塩分の摂りすぎ カリウム不足・カルシウム不足
自分ではどうにもならないものもありますが、運動不足・肥満の解消や食生活の見直しは自分の意志で取り組める血圧改善策ではないでしょうか。
高血圧を放置すると
血圧が高いことは何がいけないのでしょうか
血圧は血管の壁にかかる力ですから、血管は常に強い力を受け続けることになります。これが続くと血管が硬くなりしなやかさを失っていきます。その結果血管は壊れやすくなってしまい、ここに強い力が加わると破れて出血してしまうこともあります。
脳の血管が破れれば脳出血ということになってしまいます。脳で出血が起こると流れ出た血液により脳の神経細胞を圧迫し障害を引き起こします。その結果、頭痛や手足のまひ、言語障害、意識障害などが起こりますが、決して軽くない症状ばかりだと思います。そして、脳出血の原因は高血圧が最も多いのです。
これだけでも高血圧は危険な病気だと思いますが、高血圧はほかの怖さも持っています。先ほど、高血圧により血管が硬くなりしなやかさを失うと説明しましたが、血管がしやかさを失うという症状は動脈硬化そのものです。動脈硬化は脳梗塞のほか、心筋梗塞や腎硬化症の原因となります。
ここまでは血液が流れる血管への影響で起こることですが、高血圧は血液を送り出す心臓にも影響を与えます。
心臓は心筋という筋肉でできていますが、高血圧では、心臓は常に強い力で血液を送り出しています。これが続くと心臓の筋肉は次第に厚みを増し、大きくなります。この状態を心肥大といいますが、365日24時間休みなく動く心臓は心肥大により次第に疲弊し、心臓のポンプ機能が低下し、心不全を起こすようになってしまうそうです。
高血圧は自覚症状がないことが多いそうですが、高血圧が原因で起こる病気はどれも深刻です。健診などで血圧が高いと言われたら早めに対処するほうが後で後悔しないで済みそうです。
血圧を下げるとされる成分のうち、身近にありそうな成分をまとめました。
参照
高血圧性疾患 | 神戸掖済会病院 <http://www.kobe-ekisaikai.or.jp/kakuka/junkanki/shikkan/kouketsuatsu_shikkan.html>(2020.7.2閲覧)
血圧上昇のメカニズム(原因)|解剖・病態編(テキスト解説)|循環器疾患講座|Adalat.jp <https://www.adalat.jp/ja/home/pharmacist/basic/01/t06.php>(2020.7.2閲覧)
高圧症とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル <https://doctorsfile.jp/medication/102/>(2020.7.1閲覧)
糖尿病 その2
糖尿病とはインスリンの作用不足による慢性的な高血糖ということになります。いつも血糖値が高いことがなぜ病気として扱われるのでしょうか。この状態が病気として扱われるということは、血糖値が高い状態が続くことは体にとって良くないということです。

高血糖の影響
血糖値が高いとどのよううなことが起こるか。
「糖尿病サイト|高血糖とは」
上記のサイトによると、血糖値が高いと以下のようなことが起こるようです。
酸化ストレス、炎症、糖化、高血圧、脂質異常、肥満、動脈硬化の進行、糖尿病の進行による合併症(網膜症、腎症、神経障害)や、血流の低下による神経の障害・免疫力の低下とそれに伴い発症する病気(歯周病、皮膚炎、勃起不全など)。
また、研究報告から認知症や骨の弱化、がんと関連していることが明らかになってきたとあります。
高血糖の影響を見てみると、酸化ストレス、炎症、糖化、高血圧、脂質異常、動脈硬化、血流の低下など、血管の働きに影響するトラブルが多いことがわかります。 糖尿病になると血管が障害されるという記述をよく見かけますが、それは上記のようなことが起きているからだと思います。
血管が障害されると、血液の流れに問題が起こり、血液から酸素や栄養を貰っている細胞もダメージを受けることになります。血管は全身に張り巡らされていますから、血管の障害による影響は全身に及ぶ可能性があるということです。
糖尿病の合併症
このため、糖尿病は様々な場所で合併症を引き起こします。糖尿病には3大合併症と呼ばれる病気がありますが、このうち2つは毛細血管の障害により起こるそうです。
高血糖により網膜や腎臓にある毛細血管がダメージを受けて糖尿病網膜症や糖尿病腎症になってしまうとされています。 糖尿病神経障害については詳しい原因が特定されていないようで、高血糖により神経細胞に障害を起こす物質が蓄積するという説と、高血糖により毛細血管が障害されるため神経細胞に必要な栄養や酸素が不足するためなどの説がありますが、いずれにしても糖尿病が原因となって発症するようです。
血糖値が高いということがこれだけのトラブルを引き起こしてしまういますが、高血糖の状態を脱却することができれば、これらのトラブルが起きる可能性を低くすることができるということです。
高い血糖値を下げるために薬を使う場合もあるようですが、基本的には食事と運動によって自分で血糖値をコントロールするという方法がとられます。
参照
糖尿病サイト|高血糖とは<https://www.club-dm.jp/prevention/hyperglycemia_001.html>(2020.7.1閲覧)
糖尿病 その1

糖尿病とは
糖尿病とは、血糖値が下がらなくなり常に血糖値が高い状態になってしまう病気です。 高血糖が続くと血管が影響を受け、血管の機能が低下し、命に関わる病気の原因となることもあります。
慢性的な高血糖は、膵臓で作られ血糖値を下げる役割を持つホルモンであるインスリンの働きが不足することにより起こります。
インスリンの働きが不足するとはどういうことでしょうか? これには、2つ理由があると言われています。

2. インスリン抵抗性 インスリンは分泌されているが、インスリンが効きにくくなっているため血糖値が下がらない。
上記のどちらか、あるいは両方により血糖値が下がりにくくなり、いつも血糖値が高くなってしまうのが糖尿病という病気です。
血糖はインスリンの働きで細胞に取り込まれてエネルギー源として使われます。糖尿病はインスリンの働きが不足している状態なので、エネルギー源が上手く体に取り込めていない状態になっています。このため、疲れやすくなったり、食べているのに痩せてしまったりということが起こる他に、高血糖を尿として排出することで解消しようとして尿量が増え、尿として水分が失われるので喉が乾くようになり、大量の水分を摂るようになるそうです。
糖尿病の種類
糖尿病にはいくつか種類があります。 1型糖尿病、2型糖尿病、その他の特定の機序・疾患によるもの、妊娠糖尿病の4つに分けられます。 この中で、メタボリックシンドロームと関わりが深いのは2型糖尿病です。 メタボリックシンドロームの人は、そうではない人と比べると、2型糖尿病になるリスクが3~6倍高くなると言われています。
2型糖尿病とは 遺伝的な影響や食生活、運動不足などが原因と考えられており、インスリンが出にくくなったり、効きにくくなって発症する糖尿病です。 日本人の糖尿病のうち95%がこの2型糖尿病であり、2型糖尿病は生活習慣病に分類されます。
糖尿病の判定基準
①早朝空腹時血糖値126mg/dl以上 ②75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上 ③随時血糖200mg/dl以上 ④HbA1c≧6.5%以上 の4つが使われます。 これらの基準を1つでも超えていると「糖尿病型」と判定され、その後の再検査で糖尿病かどうかの判定が行われます。 ただし、場合によっては初回の検査で糖尿病と判定されることもあります。
判定の流れ 血液検査を行い、
- ①②③のいずれかと④がともに糖尿病型の場合、初回の検査で糖尿病と診断されます
- ①②③のいずれかのみ糖尿病型の場合
- 糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)や確実な糖尿病網膜症ある場合は糖尿病と診断されます。
- 上記の症状がない場合は再検査をして①~④のいずれか1つでも糖尿病型の場合、糖尿病と診断されます。
- 上記の症状がなく、①~④のどれも糖尿病型ではなかった場合、「糖尿病の疑い」となります。この場合は3~6ヶ月以内に再検査を行います。
- ④のみが糖尿病型の場合は再検査を行い、その結果で判断されます。
- ①②③のいずれかが糖尿病型の場合は糖尿病と診断されます。
- ④のみが糖尿病型の場合、または①~④のどれも糖尿病型ではない場合、「糖尿病の疑い」となります。この場合は3~6ヶ月以内に再検査を行います。
という流れになります。
基本的には2回の検査を経て糖尿病と診断されますが、血糖値とHbA1cが両方糖尿病型の場合は1回の検査で糖尿病と診断されるということです。
参照
後藤千秋(2011)「糖尿病の合併症と治療の最新知識:合併症の予防には食後高血糖の是正を」医薬ジャーナル社,
動脈硬化

動脈硬化とはどんなものなのか?
日本動脈硬化学会の発行している動脈硬化は怖い病気の始まり(2019.4.17閲覧)というパンフレットにわかりやすい説明がありました。
動脈硬化とは 動脈の加齢現象。血管の壁が脂肪の沈着等により厚くなったり、高血圧の影響や石灰の沈着などで硬くなったりする現象のことです。血液の通り道が狭くなり血液が流れにくくなったり、弾力性が失われて血管がもろく壊れやすくなります。心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。
動脈硬化という文字から、血管が硬くなるということは連想できますが、血管の壁が厚くなるということは思いつかないのではないでしょうか。
厚みを増したり硬くなることで、血管の内部が狭くなり血液が流れにくくなることや、弾力性が失われて血管がもろく壊れやすくなってしまうことが問題であることがわかります。
そして、動脈硬化が動脈の加齢現象であるということは、動脈硬化は大人になってからなるものではなく、生まれたときから進行していくということですね。そして、脂肪の沈着や高血圧が関係しているということは、食べ過ぎや運動不足など、生活習慣の乱れによりLDLコレステロールや血圧が高くなっていると動脈硬化が加速してしまうということでしょう。
動脈硬化の3タイプ
動脈硬化は、起こり方や起こる場所で3タイプに分類されます。
粥状動脈硬化

大動脈や脳動脈、心臓の血管など、太い動脈に発生します。
血管は3層構造になっていて、内膜に傷がつくと、そこから血管の内側にコレステロールや脂肪がドロドロの粥状になってたまり、血管が内側に盛り上がって血管内部が狭くなります。
粥状の部分が壊れると血栓ができることがあります。血栓ができると更に血管が狭くなり、血管がふさがってしまうこともあります。
中膜硬化

大動脈や下肢の動脈、頸部の動脈で起こりやすく、動脈の中膜に石灰(カルシウム)が沈着して硬くなり、壊れやすくなります。
細動脈硬化

脳や腎臓、目などの細かい動脈で起こり、血管が硬く、もろくなり、3層全てが破れやすくなります。
主に高血圧の影響で発生します。
進行すると脳出血などになる可能性があります。ここにジャンプ
動脈硬化を原因とする病気
また、動脈硬化が起きた場所によって病名が変わります。
動脈硬化性疾患の例
| 動脈硬化が起きた場所 | 病名 |
| 心臓 | 狭心症、心筋梗塞 |
| 脳 | 脳梗塞、脳出血 |
| 足 | 閉塞性動脈硬化症 |
動脈硬化を原因とする病気にならないためには
日本動脈硬化学会が、動脈硬化性疾患の危険因子として脂質異常症、糖尿病・耐糖能異常、高血圧、喫煙、メタボリックシンドロームを挙げていました。
ということは、これらの状態にならないようにすれば動脈硬化性疾患の発症リスクを低下させることができるはずです。
健康診断などで医療機関の受診を勧められた場合は早めに受診したほうがよいでしょう。
予防のために食事・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣を見直すことが大切です。
エネルギー、脂質、塩分、アルコールの摂り過ぎに注意し、運動をする習慣をつけるということが基本的な内容になるでしょう。
私の場合、他の理由から禁煙と禁酒をしていますが、食事や運動については全く気にしていませんでした。
一時期ひたすら食べていた時あって、数ヶ月でベルトの上にお腹がはみ出しているような状態になり、自分の体型の変化にショックを受けました。
その日にダイエットを決意し、食生活の改善と運動の習慣化をすることで、その後数ヶ月かけて減量しました。体重が減少するとともにお腹周りが細くなり、筋トレも取り入れたためか太り始める前よりもウエストが細くなり、体重も減量より少なくなったのでそれ以上の減量はやめましたが、あのまま運動もせず食べるだけの生活を続けていたら、今頃は何らかの生活習慣病と診断されていたかもしれません。
この減量のおかげか、血液検査の数値が改善していました。生活習慣病の予防にはなったでしょうから、減量してよかったと思っています。数値が改善した理由はおそらくですが内臓脂肪の減少だと考えています。内臓脂肪はメタボリックシンドロームの診断では必須の項目であり、内臓脂肪蓄積は高血圧や高血糖を招きます。減量によりお腹周りがすっきりしたのは内臓脂肪が無くなったためで、その結果血液検査の数値が改善したということでしょう。
体重や血液検査によって努力した結果が目に見えるため、やっていて達成感があり、私の場合は結構楽しく減量できました。きっかけとなることがあれば生活習慣の改善に取り組むことは決して難しいことではないと思います。
参照
【動脈硬化】 メタボが血管の老化現象を加速する | 健診・保健指導のご案内 | 全国健康保険協会 <https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4502/p011>(2019年4月3日閲覧)
医療と健康[日本医師会ホームページ]<https://www.med.or.jp/chishiki/doumyakukouka/002.html>(2019年4月4日閲覧)
日本動脈硬化学会 一般啓発サイト -動脈硬化の病気を防ぐガイドブック-http://www.j-athero.org/general/index.html(2019年4月17日閲覧)